外国の人に日本語を教える日本語教師。普通の先生とは少し違いますから、案外知らなかったという人もいるのではないでしょうか。
ですが、日本語教師になりたいという人も少なからずいるはずです。
そこで今回は日本語教師になるための試験の難易度についてお話します。
日本語教師になるために必要な事
日本語なんて日本人であれば誰でも話せるのだから、誰でもなれるだろうと考えていませんか。
それはある意味正しく、ある意味間違えています。
まず日本語教師になるために、法律で定められた資格というものは存在しません。
ですから、名乗ろうと思えば簡単に名乗ることが出来ますし、ボランティアで教えるのであれば受け入れてくれるところもあるでしょう。
しかし日本語教師を職業としてお金を稼ごうと思ったら、「日本語教師有資格者」であることを採用条件にされているでしょう。
日本語教師有資格者とは「大学で主専攻、もしくは副専攻で日本語教育科目を履修し卒業している」「日本語教師養成講座で420時間以上の教育を受けている」「日本語教育能力検定試験に合格している」のどれか一つでも満たしている人です。
大学で専攻していなかった場合、講座を受けるか試験に合格するかになるでしょう。
420時間以上の教育ですが、通信講座では認められないことが多く、その場合には別途試験を受けて合格する必要があります。
日本語は話せるのに、なぜこういった条件があるのかと思われるかもしれません。
しかし日本語の文法などについて、勉強した外国人の方が詳しいこともあるように、外国語として日本語を教えるには、それだけの能力が必要になります。
日本語教育能力試験の難易度
日本語教師になるための一つ、日本語教育能力試験についてお話します。
その特徴として出題範囲の広さがあげられます。
日本語の文法や構造はもちろん、言語学、教育学、歴史などが出題され、リスニング問題もあります。
合格率は例年20%強ですから、誰でも受かるような内容ではありません。
しかし司法試験のように、難関ということもなく、頑張って勉強すれば受かると言った難易度でしょう。
受験者は年によって大きく変わることはありますが、おおむね5000人前後といったところです。
合格率を22%とすると毎年1100人程度が合格していることになりますね。
仮に勉強せずに受験した場合、日本語を使うものとしての感覚で4~5割は解けると言われていますが、合格するかのボーダーは正答率7割のようです。
さらに、試験の中には小論文もありますから、運よく受かるのも難しいでしょう。
試験は三部構成で、1日のうちに終わらせてしまいます。
午前中に試験?が90分で行われ、午後に30分の試験?と120分の試験?をします。
全ての時間を足せば4時間に及ぶ試験になりますから、集中力が持つかどうかも合否に影響しそうですね。
試験の傾向として、丸暗記すればいいという問題は年々少なくなっているようですから、内容をしっかり理解する勉強方法が必要になるでしょう。
また試験が行われるのは年に1度だけです。
合格率20%強ということは、逆に考えると7割強は合格できず次のチャンスは1年後ですから、やると決めたらやり通す力も必要になるでしょう。
コツコツと勉強する事
試験自体は決して最難関ではありません。ですが、舐めてかかると痛い目に合う合格率であるのは確かです。
そのため、勉強時間をしっかりと確保して、コツコツと勉強することが必要になるでしょう。
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